自分らしくあるために蓄財しよう。ホテル経営者からのアドバイス。
あなたには今、いくらの金融資産がありますか?
いきなりですが、あなたには今、どれほどの金融資産がありますか?
現金や貯金、株や債券でも何でも構いません。
それらを全部足し合わせると、いくらになりますか?
「お金がない。」が 口癖になっていたりはしませんか?
仕事の合間に、ついついお金について考えてしまったりすることはありませんか?
良い仕事をするためにも、ある程度の適切な蓄財が必要であるということについて書きます。
ホテル経営者からのアドバイスは、「25歳で貯金500万円」
私がアメリカで働き暮らしていた当時、あるホテル経営者の方と出会いました。
その方は日本人の方ですが、しばらく日本で働いた後、アメリカンドリームを求めて渡ってきました。
一棟の小さなモーテル経営からはじめて、今はロサンゼルスに大規模なホテルを持ち、大成功しています。
あるきっかけがあり、その人を訪ねていったところ、お時間を取っていただき、若かりし私にいろんなお話を聞かせてくれました。
少し自己紹介をした後で、すぐに質問を受けました。
「キミ、今何歳だ? いくらの貯金がある?」
随分と唐突だなと思いながらも答えました。
「はい、25歳です。 50万円の貯金があります。」
その50万円を貯める際、私なりに遊ぶお金を切り詰めて相当な苦労をしたものでしたので、褒められるものとばかりに胸を張って答えました。
すると、その方が言われました。
「全然ダメだ。25歳なら最低でも500万円はもってなければいけない。」
後ろ盾がないと仕事で正しいことが言えなくなる
その人がお話を続けてくれました。
「貯金のような後ろ盾がないと、いい仕事ができないものだ。」
人間というものは弱い生き物で、ついつい保身に走って流されてしまうもの。
例えば上司が明らかに何かおかしいことを言っている時、 会社やチームのためを思って、それを正さなければならない場面。
しかし、貯金のような後ろ盾がないと、心の中からこんな声が聞こえてきます。
ここで違うことを言って、嫌われてクビになったらどうしよう?
クビにまではならなくても、出世の道が途切れたらどうするんだ?
自分や家族の生活を保障できなくなってしまう。
あえてリスクを犯さず、自分の生活を優先するために口をつぐんでおこう。
良い仕事ができないだけでなく、自分らしくいることも難しくなる
その話を聞いてからというもの、それがずっと頭の中から離れませんでした。
職場で非合理なことが起きたとき、それを口に出すことをためらってしまう自分自身に気がついたからです。
この感情は何なのか?この胸の中のモヤモヤは一体どこから来ているのだろう?
良い仕事をできていないどころか、自分らしくあることすら阻まれているような感情がありました。
蓄財が進むと、心が自由になる
その後、そのホテル経営者の方のアドバイスに従って、支出をコントロールしながら蓄財をするようになりました。
極端ではありますが、いつクビになっても慌てないように半年分ほどの生活費を貯めました。
その頃から、どことなく心が自由になることを感じたのです。
職場においてはチームにとって必要だと思うことを発言し、それと並行して、自分らしい働き方、自分らしい生き方を追い求められるようになったことを感じます。
そういった振る舞いが奏功してか、周囲からも信頼を得、自分でも想像していなかったほどにキャリアが開けていきました。
25歳当時の私にアドバイスくださったそのホテル経営者の方に、今でも感謝しています。
あなたはどうですか?
後ろ盾であるお金に関して不安になることはありますか?
それが原因で仕事のパフォーマンスに制限がかかっていることはありませんか?
能動的にお金のコントロールをしていますか?