忙しい毎日の中で時間を作る方法。それは、タイムブロック。
優先順位はつけたけれども、時間が取れない。。。
以前に優先順位のつけ方として、緊急ではないけれども重要な、第2領域に力を入れようという話をしました。
たとえば、健康管理や人間関係のメンテナンスなど、いざという時や問題が起こった時に解決の手助けになってくれるようなことを、問題が起こる前からコツコツと積み上げていることが大事だという考え方です。
紙とペンを使って自分にとっての第2領域は何か、じっくりと向き合って書き出すことができたでしょうか?
さて、書き出すことはできた、自分の中で整理することはできた。ただ、まだ問題があります、というあなた。
それは、それら第2領域に費やす時間がどうしても取れないということでしょう。
やるべきは、タイムブロック
自分にとっての優先順位はわかったけれども、時間をとることができないというあなたはぜひ、タイムブロック(時間の確保)を検討してください。
英語でTime Blocking (タイムブロッキング)といいまして、私自身も自分のコーチと一緒に取り組んできたものです。
自分が優先してやりたいことが出てくると、「Tetsu、どうやってタイムブロックしようか?」と自分のコーチは投げかけて来てくれます。
考え方は至ってシンプルで、自分のカレンダーに、自分が一番取り組むべき第2領域の優先事項を先に入れ込んでしまうということです。
その際の注意点は、入れ込みすぎないということです。
あれもやりたい、これもやりたい、という思いが先行することは仕方ありません。
しかし、あまりに詰め込みすぎてしまうと、どれも中途半端になってしまうリスクがあります。
すると、逆に自信をなくしてしまうので、できるだけ余裕、余白を持ったスケジューリングにしましょう。
そしてやり始めてしばらくの間は、本当にやりたいことを一つだけ選ぶなど、ハードルをできる限り下げてあげます。
そうすることで、自分自身に成功体験をつかませてあげることが重要です。
それを繰り返しているうちに、どんどんとリズムができて、もう少しやってみよう、あともう少し、というように、積み上げていくことが可能になります。
1ヶ月や2ヶ月といった短期間でやり遂げようとせずに、半年から1年と、長いスパンをかけて自分自身に習慣化させてあげましょう。
タイムブロックを取り入れたクライアントの声
私がコーチとして、あるクライアントと一緒にタイムブロックについて取り組んでいたときのこと。
この方は飲食関連の経営者ですが、社長として現場の指揮から裏方、バックオフィスの管理、そして新規のお客様の開拓まで、朝から晩までやるべきことでいっぱいです。
その間、問題や課題も頻発します。
そのままでは良くないと考えていた、その社長さん。
将来、その会社をどのような姿にして行きたいか、ビジョン作りをする時間をとろうとしていました。
そこで一緒に話し合って、タイムブロックをすることにしました。
この社長さんが決めたことは、定期的に、朝起きてから軽い運動をした後で、将来のビジョンについて紙に書き出すというもの。
しばらくこの取り組みを続けた後、
「自分たちが進みたい方向を言語化することができてきたよ〜!」
「ずっとやりたいと思っていたけれども後回しになっていたことができるようになって、自信のようなエネルギーが湧いてきた!」
と、明るい声で報告をしてくれました。
嬉しいおまけつき
この社長さんのように、本当にやるべきことに時間を取ることができると、自信がつくというような、おまけまで付いてきます。
自分で自分の時間をコントロールすることができるようになるので、他にも、安心感や、クリエイティビティ・創造性といったものも、自分自身の中から湧き上がってくることを感じられます。
タイムブロック、おすすめです。