ロナルド・リードさんの長期投資。大富豪となったガソリンスタンド職員。
大富豪ロナルド・リードさんを知っていますか?
アメリカのバーモント州で暮らしていたロナルド・リードさん。
2014年に92歳でお亡くなりになった時、なんと8ミリオンドルもの資産を持っていることがわかりました。
8ミリオンドルとは、仮に円ドル為替を1ドル130円とすると、日本円で10億円を超える大金となります。
10億円超もの資産を手にし、正真正銘の大富豪であったロナルド・リードさん。
職業は会社経営などではなく、町のガソリンスタンドの販売員でした。
決して高級取りの仕事ではありませんでしたが、無駄遣いをすることはなく、給料のほとんどをコツコツと貯蓄に迷わしていました。
そして、たまったお金で次々と優良企業の株式を購入していったのです。
さらに、少し値上がりしたからと言ってすぐに売るようなことはせず、長期間に渡って保持し、入った配当はさらに再投資。
そのように、長期間に渡って福利の力を最大限に活用したことで、このような大富豪になったのです。
そして彼はその遺産の大部分を、彼が暮らした地元の図書館や病院に寄付したため、ニュースを通じて一躍有名人となりました。
投資の基本は長期・分散・積立
ロナルド・リードさんが行った投資は、とても基本に忠実で、長期・分散・積立を守ったものです。
お亡くなりになる92歳まで何十年にも渡って投資をしたこと。
また、1つの銘柄だけではなくて、数多くの優良銘柄、約100社の株式を保有していたそうです。
そして、長年にわたってコツコツと積み立て続けてきてたことは言うまでもありません。
彼が投資をしていた何十年もの間、不況や戦争など、数々の下落相場もあったでしょうが、それでも基本に忠実に投資を続けてきたことが伺えます。
職場でデイトレをした苦い経験
ここで私の恥ずかしい話を白状します。
若かりし頃、自分も投資を始めてみようと、いくつかの株を買ったことがあります。
その時、既に投資の基本は長期・分散・積立であることは重々学んでおりましたが、日々の株価の上がり下がりに目がくらみ、デイトレーディングに走ってしまったことがあります。
その結果、何が起きたかというと、日中仕事の合間ですら、株価がどうなってるかが気になって仕方なくなり、職場のトイレにこもって株価チェックをしてしまうことがありました。
今振り返ると、本当にアホだったと思いますが、仕事に手がつかなくなってしまったのです。
たかが数千円の上がり下がりで、脳内キャパシティを取られてしまうとは、何とも情けない話です。
そのような状態では、良い働き方ができるわけがないし、良い生き方もできるわけがありません。
投資の基本がベストな働き方を支える
私たちが本当に手に入れたいものは、自分にとってのベストな働き方であり、ベストな生き方です。
日々の株価の上下動に一喜一憂するような時間の使い方ではなく、自分が大切にしていることを味わい、自由に創造性を発揮しながら暮らしていきたいものです。
その点、短期的な利益を追いかけるようなスタイルではなく、ロナルド・リードさんのような、長期・分散・積立という投資の基本に忠実に取り組むことが、それを実現すると私は考えます。
そうすることによって、お金のことだけに汲々とするのではなく、逆にお金から自由になり、ベストな働き方や生き方を手に入れることができるでしょう。