【コーチの選び方と条件】はじめての方に確認してほしい3つのポイント (例:コーチをつけているか?)
こんにちは、西原哲夫です。
コーチングに興味があるし、試しに受けてみたい。でも、数多いコーチたちの中から、どの人を選べば良いのか分からない。自分を高めてくれる相性の良いコーチと出会うためにはどうしたものか。
このような悩みを抱えることがあると思います。コーチングに慣れていない頃の私自身もそうでした。
本記事では、コーチの選び方と条件について紹介します。
とくに、はじめてコーチングを活用する方に確認してほしい3つのポイントを挙げますので、ぜひ参考にしてください。
【1】コーチ自身が他のコーチを雇っていること
最初に、コーチの選び方として一番重要なポイントを紹介します。
それは、そのコーチが自分自身にもコーチを雇っているかどうかということです。
自分に合ったコーチ選びのポイントはいろいろとありますが、究極的なところ、この点に尽きると私は考えています。
たとえば、
「このお菓子はおすすめだよ!食べてみて!」とすすめられた時に、
「その人は食べたことあるの?」という点が気になります。
「私は食べてないけど、あなたにはおすすめだよ。」なんて、ありえません。
他にもたとえば、
銀行や証券会社の人が、「この投資信託がおすすめです、買ってください!」と営業して来たとして、
「あなたは買っているのですか?」と聞いた時に、
「いえ、私は買っていません。。。」なんて言われたら、なんとコメントしたら良いか分からなくなります。
コーチングも同じように、「コーチをつけていないコーチ」と「自分でもコーチをつけているコーチ」では、どちらのサービスを信頼できるか、推して知るべしです。
昔、日本最大のコーチング企業であるコーチ・エィの創業者であり、日本のコーチング業界のパイオニアである、伊藤守さんの講義を受けたことがあります。
その中で伊藤さんが、ご自身のコーチについてお話しくださったのですが、なんと4名のコーチのお名前を挙げられていました。
それぞれのコーチとの関係性やエピソードを披露してくださったのですが、本当に純粋にコーチングを受けていらっしゃるんだなぁ、ということが私にも伝わってきました。
ですので、
もしあなたがコーチ選びに悩んだ場合、ぜひ相手のコーチ候補の方に質問してみてください。
「あなた(コーチ)は今、どんな方をコーチにつけていますか?」
「過去にはどのようなコーチをつけて来ましたか?」
こういった質問に対して、ブワーッといろんな話しが出てくるような、コーチング愛にあふれる方であれば、まず安心です。
【2】国際コーチング連盟(ICF)の資格をもっていること
次に重要なポイントは、
International Coaching Federation、略してICFと呼ばれる、国際コーチング連盟の資格をコーチがもっていることです。
ここでは細かく説明しませんが、
この国際コーチング連盟の資格を取るには、連盟から認定されたコーチ養成機関・スクールで学び、コーチングの実践経験を積み、さらにテストを受けて合格する必要があります。
これがなかなか大変です。
たとえば私の場合、資格取得のために、約1年半かけてスクールに通い、その後10人以上の方にコーチングを提供し、そのうち2件の録音をテストとして提出するなどしました。
コーチングを学び始めてから約3年をかけて取得できた資格です。
時間もかかり、なかなか大変なのですが、逆にこれがコーチの継続力やコーチングへのコミットメントを証明してくれます。
また、国際コーチング連盟には倫理規定もありまして、誠実さやプロフェッショナルさなどがコーチに求められます。
要するに、国際コーチング連盟の資格をもっていることが、世界基準のトレーニングを受けたことや、倫理規定を守ることなどを証明してくれるのです。
【3】自分のことを話しやすそうな相手であること
そして3つ目は、
そのコーチに対して、あなたが自分自身のことを話しやすそうであると感じることです。
コーチングでは、守秘義務を結んだ上で、クライアントであるあなた自身のことを根掘り葉掘り話すことになります。
その中では、感情的になることや恥ずかしいことも話題になりますが、深く内省することで新しい気づきを得ることもできます。
ですから、あなたがクライアントとして不安を感じずに内面を話せることが重要です。
自分の心の内を素直に話すことができないと、内省が進まず、なかなかコーチングが機能しません。
また、コーチとクライアントとして長い関係にもなりますから、
「あぁ、この人(コーチ)に対してだったら、自分の話しをできそうだなぁ〜」と感じられることがとても重要です。
私も自分のコーチを選ぶ際には、この感覚を大事にしています。
ポイントの1つ目と2つ目は必ず確認しますが、
「この方には自分の恥ずかしいところや足りないところを打ち明けても、ちゃんと受け止めて聞いてもらえそうだな」という安心感を求めるのです。
実際、今私をサポートしてくださっているコーチに対しても、私は安心していろんなことを話していますし、聞いてもらっています。
【番外】あとでコーチを変更しても大丈夫であること
このように3つのポイントを確認することがコーチ選びには重要ですが、念のためにお伝えすると、あとでコーチを変更しても大丈夫です。
一度コーチングを始めてしまうと、コーチに気まずいし、やめるなんて言い出せないのではないかと心配になることがあるかもしれません。
しかし、そんな心配は要りません。
コーチもクライアントも、お互いさま。
相性もあれば、タイミングもあります。
失礼がなければ問題ありませんので、ぜひ自分自身で主体性を持ってコーチングを活用いただきたいと思います。
また、コーチングは目標達成のサポートをすることが主目的ですので、言ってしまえば資格の有無は本質ではありません。
しかしはじめてコーチを選ぶ場合、何をもって、目標達成のためのパートナーとの相性やご縁を判断すれば良いか分からないと思います。
ですので、本記事で挙げた3つのポイントが非常に重要になります。
コーチングの活用に慣れてきたら、これらの枠を飛び出して、あなたの考えや判断でコーチ選びをするのも問題ありません。
ぜひ自分自身の才能や力を引き出してくれる、素晴らしいコーチと出会ってくださいね。